おなかがすくと、わたしは、ポケットのちり紙を食べていた。
いつからか、幼稚園の絵本かなにかで、やぎさんが紙を食べることを知ってから4年生まで。
やぎが食べれるものを人間が食べれないわけがないと。
だから私のちり紙は、いつもボロボロ、ポケットに手を入れてむしって食べていたから。
4年生のときの理科の時間に、人間には、セルロースを分解する酵素がないというような話を聞いて、ショックだった。
ずっと食べていたちり紙は、消化されなかったのだ。
しかし、しばし飢えをしのげたことは間違いない。
だれも、知らない私だけの楽しいおやつだった。
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